ブログ引っ越しました
新ブログは以下になります。旧記事(このページ)もしばらく残しますが
今後の更新は新ブログで行いますのでどうぞよろしくお願いします。
【QEEG】自分のASD特性を知る【怪しい?脳波の検査体験談】
きてくれてありがとうございます。
この記事では大人になってから発達障害の検査(QEEG検査)を受けたあたいの体験談と、昨今の発達障害過剰診断問題について書いてます。興味を持って下さいましたら是非目次をご利用下さい。
【ついに発達障害の検査を受けたよ】もしかしてあたいが変なの?-身体に合わない服を着て-
ちょっとだけあたいの事
あたいは自分の事を大きな特徴は無い人間だと思っています。
ただ、大きな特徴は無いけど、幼稚園児の頃からなんとなくクラスに馴染めませんでした。
クラスに1人くらい全く笑わない子っていますよね。それあたいです。
↓このnoteは当時の回想。黒歴史です。
なんとなくこの世に違和感を覚え、中学生の時には不登校になりました。
中学校不登校の時に一度人間関係がほぼゼロ(家族としか話さない。家族ともあんまり話さない)の状態となりましたが、今では仕事と学校、それと趣味の集まりやボランティア等にも顔を出しているため、知り合いはかなり多くなってしまいました。
よくシェアハウスの相棒に
と言われてしまうんです。
子供の頃から感じていた違和感。なんとなーくこの世が自分に合っていない雰囲気は社会活動を営み、他人様とのお付き合いが増すうちに徐々に和らいできたのですが、それでも折に触れてやっぱりこの世界はおかしいと塞ぎ込む事もあり・・・。
あたいは自分が抱える違和感の原因が自分にあるんではないかという事をようやく考え始めます。(まあこの世界はおかしいという感想に変わりはないのですがね)
そして2023年1月、いずれにしても自分の事を客観的に知っておくことは悪い事ではないと思い、発達障害の検査を受ける事にしました。
余談【猫も杓子も発達障害】過剰診断の日本
昨今、発達障害過剰診断問題の記事をちらほら見かけます。
血液検査、脳波検査、脳機能画像、知能検査等心理検査によって、ADHDやASDの診断をする事はできません。発達障害に関して、ここがこうなっているからあなたはADHDですね、と一様に判断できるような検査法はまだ見つかっていないのが現状です。
実際には、成育歴や現在の生活様式に至るまで問診を行い、そこにさらにチェック式の行動評価テストの結果等も加味して、医師が総合的に判断するものです。
この際、「精神疾患の診断・統計マニュアル(通称DSM-5)」と呼ばれる診断基準を用いますが、この診断基準自体が誤診を招いているのではないかという指摘もあります。
(小谷俊博、「発達障害の過剰診断について」2017)
そしてこれは余談も余談、あたいが感じているだけの事ですが、チェック式のテストって当てにならないと思うんですよね。親が、子供の行動を評価するならまあ百歩譲って・・・冷静な親ならば多少は我が子を客観視する事ができるのかもしれませんが、大人の場合自分で自分の行動を評価をするわけで、そうするとその人の行動ではなく、その人の理想とする行動を無意識にチェックする可能性だって十分考えられますよね。
とかほざいてる自称サバサバ女やイキガリ男がそこいらじゅうにいるじゃないですか。
などと同僚にほざかれて「え?」と思った事はありませんか?
こんな人たちが行動評価テストを受けたところで正しい結果なんかでるわけない。
と思うわけです。
この記事でも書きましたが、人間ってそんなに自分自身の事理解できてないと思います。
よって、このチェックテストも場合によっては有効、程度のものでしょう。結局は、どの程度社会生活に支障を来しているか、が大きな判断基準になるわけですね。ストレス社会に適応できずに単純に自分は発達障害かも?と疑問を持つ人も増えているでしょうし。そうなると本当は発達障害とまでは言い切れない人たちが過剰に診断されている事は大いにあり得る事でしょうね。
しかし本当に苦しんでいる人はたくさんいます。鬱などの二次障害に繋がってしまう事もあります。同じような状態なのに、先生によって診断結果が違ったり、社会生活を営む上で、ご本人としては著しい困難を感じているのにグレーゾーンと言われてしまったため、診断書が出ず苦しんでいるという体験談も耳にします。逆に、実際には障害とまでは言い切れないのにそう診断されてしまうという事は、しなくてもよい治療をし、飲まなくてもよい薬を飲みながら生活をするという事です。
科学、医学は日進月歩、日々研究が進められていますが、苦しんでいる方のためにも過剰診断や誤診の問題を解決できる日が早く訪れますように。
【ASD?ADHD?】発達障害の検査を受けようか悩んでいる人へ【生きづらい】
これを読んでくれている方。ありがとうございます。
あなたは今、生きづらさを感じているでしょうか。学校や会社に馴染めていない感覚、自分だけ人と違うという感覚、そんななんとなくの違和感を抱えている方から、もう本当に絶望の淵に立たされている方までいらっしゃるかもしれません。
悩みの原因は。学校。バイト。会社。友達。上司。同僚。家族。あらゆる人間関係でしょうか。もしかして、上手く行かない原因が自分にあるのかな?と思って悲しくなることがあたいにもありました。でもあたいは自分の脳にそういった、ちょっと社会生活が困難な特性があるかもしれないから検査してみよう!とすぐには思い至りませんでした。
しかし今は検査して良かったと思っています。
なんでうまくいかないんだろう?と漠然と悲しくなっていた時に比べ、自分の脳のクセが解ってからの方がどこか冷静でいられるんです。自分が発達障害かも・・・と思ったらまずはカウンセリングだけでも受けてみる事をおススメします。いきなり心療内科はハードルが高いっと思われる方には、医師監修のオンラインカウンセリングかもみーるもありますよ。少しでもあなたの心が穏やかでありますように。
【料金は?】定量的脳波検査(QEEG検査)を受けてみた【怪しい?】
はい。そんなこんなで、過剰診断や誤診という問題点が指摘される中、のこのこと発達障害の検査を受けに行ってまいりました。QEEGと呼ばれる脳波を測定する検査で、当然こちらもこの検査だけで診断を下せるものではありません、基準となる平均的な脳波と、自分の脳波を比較してその差から脳の傾向を知るためのものです。
料金は17,600円でした
カウンセリング
まず問診票に記入して小部屋に移動し、カウンセラーによるカウンセリングがありました。
今までの人生で困った事や現在の生活について20分くらい質疑応答形式でお話しました。
あたいが子供の頃から感じていた違和感の話や、自分だけ笑っていない事が多々ある事等を話しました。数学は比較的好きだが暗算はできない事、幾何は理解できない事、等を話しました。マルチタスクが何よりも苦手、と言うか不可能で、例えば文字を書いている時に、横を誰かが通っても絶対に気が付く事ができない。方向感覚も壊滅的で、しょっちゅう道に迷って以前は家に帰れなくなったり、他人の家に帰宅しそうになっていた事、等も話しました。
いよいよ脳波を測定するぞ
カウンセリングが終わるといよいよQEEG検査が始まります。
また別の小部屋、ちょっと薄暗い部屋に移動し、看護師さん?医者さん?が登場して、あたいの頭に網状の帽子をかぶせてくれました。ネットでQEEGと調べるとすぐにその様子を知る事ができますが、その網状の帽子と頭の間に水分を含んだ綿の玉を20か所くらいセットされます。
測定が開始すると、できる限りぼーっとして力を入れないように言われます。
上手く測定できなかったみたいで、1回やり直しましたが、無事に終了。
時間はやっぱり20分くらいでした。痛いとか怖いとかそういう事は全くありませんでしたが、閉所恐怖等がある方は配慮してくれるみたいです。
医者さんによる解説
さて、測定の後結構な待ち時間を経てようやく医者さんによる測定結果のお知らせが始まります。優しく丁寧に説明してくれる先生でした。

このようにあたいの脳波を見せてもらいました。資料はこのまま持ち帰る事ができます。
この診断結果に沿って1つ1つ解説をしてくれます。
平均的な成人女性の脳波とあたいの脳波を比べて、その差を示したものの解説を受けました。そして、ASDの傾向がある、いわゆるグレーゾーンというやつですね。
という事でした。ASDと言われると思ってなかったので、何それ?と思ってしまいました。
2回目のカウンセリング
医者さんからの解説の後、再びカウンセラーの方のお話がありました。
説明を聞いてみてどうだったか、治療を希望するか、などの話をしました。ここで言う治療はTMS治療と言う高額なもので、希望するつもりはありませんでしたし、無理に勧められるという事も全くなく、説明だけしてくれて資料をもらってきました。
以上、2時間半くらいでしたか、全工程が終了しお金を払って帰宅です。
QEEG検査受けてみてどうだった?人生終了?
自分の過去の困惑に納得
調べたら皆何かしらのグレーゾーンって言われるんじゃない?という気持ちもありつつ、いやそんなわけないか・・・?行って良かったなって思ってます。
あたいは上記で述べたように形を把握する能力が著しく欠如している、と自分では思っていて、それによる失敗を多くしてきました。家でじっくりと書類を読めば理解できる事も、上司に「これがさー」って感じでパって書類を見せられると全然頭に入ってこない、見えてはいるんだけど文字が認識できない、だいたいその場では空返事して、あとでじっくり読み返して理解する、というような事が多々ありました。あたいは大の大人ですが、ローマ字のEとカタカナのヨは一度書いてみないと自信を持てません。おそらくそういった事が影響して人の顔も認識する事が苦手で、人と喋る事が苦手になっちゃってるのか?等自分で色々考えていたんです。しかしASD特性(中程度)と書かれた検査結果を見て、最初は何それ・・・?と思ったものの、先生が説明してくれながら、視覚野の混線有りと書き加えたのを見て、今までのいくつもの困惑に納得ができたからです。
これからどうするの?
検査結果を聞いて、今まで自分の身に降りかかってきたトラブルについて、ああなるほどそういう事だったのか、と理解はしたものの、まあ今まで生きてこられたし、治療は高額だし、とりあえずこのまま生きていこうと思います。ただ、自分が必要以上に疲れないために、他人様に迷惑をかけないために、瞬間的に判断が求められるような職務はできる限り避けて生きていこうと思います。
あたいは大学の学生会で役員をしていた時期があるのですが、その役員の仲間に、会議などで意見を求められた時等、即座に返答する方がいるんです。名前をベラ子さんとします。
あたいは
と最初は本当に驚きました。あたいは言葉が出てこないし、もし出てきてもこれ間違ってるかもwと思ってなかなか口に出せないんですよね。やっぱりいったん持ち帰って、書類等に自分の意見をまとめて、それから発表したいんです。そうじゃないと不安なんです。
だからあたいはベラ子さんみたいになれたらいいなぁって思って、オンライン会議中ずっとみんなの様子を伺って、メモを取っているかとか、話に割って入るタイプの人間はどうだとか、会議の議題もほっぽらかして人間観察をしていました。
でも脳波の検査結果を見て、即断即決即答できない自分を受け入れて生きていこうって思ったんです。そういうのは得意な人に任せておけばいいんだって。適材適所だ、それで皆幸せになれるんだ。人生終了しません。
大好きな阿久悠先生の詩がそれを教えてくれていたのに、やっと落とし込むことができました。
読んでくれてありがとうございました。
2023年4月最終更新
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