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【賛否両論】ヘアドネーション体験記【ルッキズム?】

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【賛否両論】ヘアドネーション体験記【ルッキズム?】

来てくれてありがとうございます。

 

ここでは意外と簡単だったあたいのヘアドネーション体験とヘアドネーションについてあたいが思う事を”ドネーションとルッキズム”という視点で記しておきます。値段やドネーションの過程だけ知りたい方、目次で飛んで下さい。ヘアドネーションって何?条件は?等、どこにでも書いてある事は書きません。

3年以上伸ばし続けた髪の毛31センチメートルをバッサリ

髪よさらば

あまり髪型にこだわりのないあたいですが、以前はひと月に1回、長くても2か月に1回程度の頻度では美容院で髪を切っていました。たまたまその頻度が崩れ、数か月ほっぽらかしてしまったのが2019年の年末くらいだったでしょうか、そして2020年はそのままコロナの時代に突入しましたので、美容院に行くのをためらっているうちに月日は流れ、結果2023年の2月まで髪の毛を切りませんでした。

あたい
あたい
髪長すぎて本当大変だったわ

ヘアドネーションしたい場合は髪を最低31cm寄付できる状態から対応してもらえますが、あたいは31cmドネーションした後も肩より少し長い程度の長さがありました。

あたい
あたい
ああっさっぱりっ!

こんな感じの束が5本(だったかな)できました。

ヘアドネーション 値段は?時間は?どうだった?

ズヴァリ値段は4950円でした。ドネーション用のカットのみの値段です。

ヘアドネーションに興味のある方は当然、ご自身がお住まいの地域名で検索されているかと思います。あたいもそうしました。やってみてわかった事なのですが、ヘアドネーションを専門的に行なっている美容院ではなく、賛同店という立場の美容院ではドネーション用に髪を切ってもらえるだけで、郵送は自分で行います。施術後に切った髪と、郵送用の封筒と、簡単なアンケート用紙(未回答可)と送付先の住所が書いてある紙をもらって終了でした。
時間はカットのみで2時間程度。通常のカットのみよりちょっと時間かかりますね。

あたい
あたい
翌日郵便局から郵送したわよ
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ルッキズムとヘアドネーション

無意識の多数派

以前Twitterでこのような記事をみかけました。

「ヘアドネーションという罪」

と題されたその記事は、日本におけるヘアドネーション事業第一人者であるNPO法人JHD&C(ジャーダック)代表 渡辺貴一さんへのインタビュー記事です。

大変恐縮ながら要約させていただくと。
髪が無くて困っている人、ウィッグが欲しい人に対して髪の毛を提供する事はもちろん”良い事”だ。でもそれは髪の毛があった方が良くて、髪がない事は当然悲しい事だろう、という固定概念の上に成り立っているよね。という話。
本当は見た目がどうであったって幸せに暮らせていける社会が一番イイ、でも実際には髪がないと学校でいじめられるとか、人々の視線が気になるとか、就活で不利とか、様々な理由でウィッグを着けざるを得ない現状がある。それを無視して、マジョリティもマジョリティ、99%側の髪が生えてる人々が当然、良い事でしょう?と髪の毛を差し出す事への違和感。
これはヘアドネーションに限った事ではありませんが、人間社会に潜む、無意識のうちに多数派が放つ差別に言及された記事です。


あたいはこの記事を読んだとき、ルッキズムを根幹にした様々な問題点と同じなのだな、と思いました。ルッキズムの定義はGoogle先生やchatGPT先生が即答えて下さいますので、ここでは詳しく書きませんが、見た目を重要視する考え方の事ですね。

多くの人が、見た目で人を差別するなんて悪い事だ、自分は差別なんかしていない、と頭では考えながら、せっせと化粧をし、痩せた友人に対して「痩せたね!綺麗になったね!」と褒めてみせる。痩せている事が〇。太る事が×。という価値観を下品に押し付ける。
イケメン〇〇、とか美人すぎる〇〇、等と本来その人の業務に関係のない部分で過剰に褒めてみせる。褒めているんだからなんでも良いだろう?なんて思っている人までいる。

あたい
あたい
見た目で人を差別なんてしたくない。でもあたいもどっかで絶対やっちゃってる。無意識に。

あたいの友人に人類大好き人間がおりまして、人は見た目じゃない!差別なんてとんでもない!!ってタイプの人間なのですが、その彼女がファミレスでお茶をしていると、後ろの席に座っていた家族連れの親が、自身の子供に対して「あなたはブスだから整形しなさい、お母さんの言うとおりにしなさい」と説得していたんだそうです。
けしからん話だと思いましたが、聞いていると友人は憤慨してこう続けました。

「その子はモデルさんみたいな体型をしているのにだよ?!あんな美しい子を整形しようって!(ひどいでしょ!)」と。

あたいはこの強烈に矛盾を含んだ友人の言葉が嫌だったので

あたい
あたい
べつにデブでもよくない?

と素っ頓狂な返答をしたところ友人はちょっと驚いていました。

こうやって、人は無意識にルッキズムを炸裂させるわけです。

あたい
あたい
褒めているんだから差別してるって気全くないのよね

褒め言葉の暴力。褒めるなら行為を褒めたい

昔の同僚にいっつも人の見た目について褒めてくれる人がいた。

同僚
同僚
可愛いですねっ。脚長いっ。若く見えるっ。肌綺麗っ。

もう誰彼構わず大炸裂です。あたいの事もよく褒めてくれました。
たぶん彼女は”良い人”なのでしょう。そして純粋だと感じる事もありました。

「可愛い」「脚長い」「若く見える」「肌綺麗っ」

を誉め言葉として使う事の危険性は全く考えていないようでした。そりゃそうか。

素直に褒め言葉として受け取っておけば良いのだとも思います。
でも中には「若く見えますねっ」を、褒め言葉として投げかけられた結果、整形依存症になる人だっています。若く見えない事、老いる事=良くない事なんだ、と感じ取ってしまったためですね。

褒めてくれるという事は自分に敵意がないのだとは思うし、褒め言葉を自分に投げかけてくれる事自体は嬉しいと感じる人が多いと思う。でも扱い方が難しすぎるので、あたいは仲良くなりたい人に対してはできるだけ、行動を褒めるように気を付けています。

丁寧に対応してくれてありがとう、めっちょ助かったよ、さすがー。とか

ダイエット成功してドヤ顔の友人にも、筋トレ続けるなんてすごいね、めっちょ頑張り屋さんだね、とか。

あたい
あたい
めっちょ

まとめ

ヘアドネーションは近年メディアでも取り上げられるようになり、興味を持つ人も増えているようです。しかし、髪の毛がある事が良い事、普通なのが良い事、そうでない事は可哀そうな事、という価値観が時として誰かを傷つけています。
見た目による偏見や押し付けはヘアドネーションに限った事ではなく、世の中のあらゆる場面に見て取れる事ですが、それらの問題点に気持ちを傾ける機会はあまりないかもしれません。

見た目を重視する価値観は、とても根深い部分に流れていて、おそらく誰もが加害者になった経験があるのだと思います。誰一人として傷つけないで生きていく事は容易な事ではありません、部屋に引きこもって誰とも接点を持たない、おそらく解決策はそれしかなくなってしまうでしょう。傷つける意図はなくとも、あっちを立てればこっちが立たず、という場面だってあります。

だからあたいは、見た目で差別なんて!あたいはそんな事絶対にしていない!!なんて絶対思わないようにしようと考えています。いつ無意識に誰かを傷つけるかもしれない言葉や行為をたくさん持って生きている事を忘れないでいよう。


 

2023年2月
2023年4月最終更新

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